MY PAGEENTRY2025卒

CROSS TALK 座談会 生産技術

「ものづくり」にこだわり、
高品質な医薬品を技術力で世に送り出す

  • 製剤技術
  • 試験技術
  • 包装技術
  • 入社11年目

    生産技術部
    製剤技術グループ

    N.M

    薬学研究科 修了
    2010年入社

  • 入社11年目

    生産技術部
    試験技術グループ

    N.M

    薬学研究科 修了
    2010年入社

  • 入社13年目

    生産技術部
    包装技術グループ

    N.W

    英米語学科 卒
    2008年入社

生産技術部は、研究部門で開発された医薬品を工場で製造するための技術移管業務を推進・維持する部門です。
高品質の医薬品を低コストで安定的に生産していくために、
原薬・製剤・包装・試験の技術的側面から最善策を見つけ出し、課題に応えていきます。

「製剤技術」「試験技術」「包装技術」の各グループに所属する3名に、
どんな仕事なのか、仕事の魅力とやりがいについて語ってもらいました。

生産技術職を希望した理由

ものづくりが好きで、仕事でも、ものづくりに携わりたいと思い、生産技術職を志望しました。基盤的な研究よりもう少し実用的な、世の中に出る製品に近いところで社会の役に立つ仕事をしたいとの考えもありました。

N.M

私も同じです。生産に関わる仕事は、必ず患者さんに届く仕事。世の中の役に立っていると実感できる、目に見える仕事がしたいと思い志望しました。
薬剤師として働く選択肢もありましたが、製薬会社の仕事の方が自分に向いているような気もしましたし、いろいろな経験ができるのではないかな、と。

N.M

実際、いろいろ経験させてもらっているよね?

N.M

本当に! 生産技術職だけど、これまでに私は分析研究所に、N.Mさんも製剤研究所に配属され研究開発も経験。
生産品目が多いため幅広い経験ができる点だけでなく、研究の段階から薬づくりを学ぶチャンスがあるのは当社の面白いところかも。

N.M

お二人と違って、私は文系出身。製造部門の中途採用の募集を見て、医薬品製造に携わってみたいと思い入社しました。製造部門で包装作業の経験を経て、包装技術グループへ。
生産技術職として従事しています。

N.W

包装は製造の最終工程で、製品の顔をつくる、大切な仕事。パッケージで品質を守りながら、医療の現場に届けます。

N.M

当社の魅力だと思いますが、バックグラウンドに関係なく、キャリアアップに繋がるチャンスをもらえて、嬉しいですし、やりがいを感じています。

N.W

仕事について

研究から託された化合物を薬という製品として出荷するまでには様々なプロセスがありますが、3人の役割をざっくり言うと、N.Mさんが薬をつくり、私が評価して、N.Wさんが包むというイメージ(笑)。

N.M

製剤技術の仕事は、まず、ラボレベルからスケールアップして商用スケールで製造できるようにすること。新製品の製造立ち上げはもちろんのこと、既存品の製造所追加や変更、課題対策も行います。自社で生産するものだけでなく、海外や国内の委託先で生産する品目も扱います。

N.M

国内、海外を含め、委託生産もあるよね?

N.M

ありますね。委託生産でも日々、安定生産できるよう技術支援しています。
トラブルシューティングのため何か変更した際は、品質に対する影響を考えたり、実験で評価したりしますが、そこで連携するのがN.Mさんのいる試験技術グループ。

N.M

製剤技術と連携し、何かを変更する際の品質評価の方法を検討したり、実際に評価もしたりします。新製品を立ち上げるときは、開発後期から技術研究本部と協力し、品質及び試験方法に関わる部分の調査や検討を行います。

N.M

N.Mさんは同期入社なので、テーマに関わらず、試験方法についていろいろ相談することも。

N.M

こちらこそ、気軽に製剤に関する相談できるので助かります。
得られた試験結果が何を意味するのか考察する時に、社内のチャットシステムで「こういう結果が出たけど、今回何が原因かな」と質問すると、「この製剤には、こういう成分が入っていて、今回こういう製法だからじゃないかな?」とパッと答えてくれる。

N.M

パッと答えてるように感じたかもしれないけど、実際は色々調べてから答えていますよ(笑)。
全部分かっているわけではないですが、頼られるのは嬉しいですね。

N.M

私の所属する包装技術グループは、包装設計や包装設備に関する技術的事項を担当しています。薬を包むプラスチックのシート(PTPシート)から、それをまとめて入れるアルミ製の袋、紙製のパッケージまで扱う資材もさまざま。
製剤の特性に合わせ、どんな包装設計にするか、技術研究本部や製剤技術と相談することもありますし、試験技術には、パッケージ資材の仕様変更の際、品質評価が必要な場合もあり、試験を依頼することもあります。

N.W

今、PTPシートのアルミ箔に使用している樹脂の変更に伴い、試験技術グループで試験を行っています。

N.M

生産技術部門が連携することで、医薬品の安定供給、安心品質、安全操業、高効率化を図ることができます。協力や連携による文殊の知恵で、よりスムーズに物事を進められる気がします。

N.M

仕事の魅力、やりがいについて

やはり、新薬の立ち上げはやりがいがあります。
過去のデータやこれまでの経験から結果に予想を立て、自分の思った通りにものがつくれる、デザインできたときは達成感がありますし、社会貢献できているなとも感じます。

N.M

新薬となると開発後期から関わり、技術研究部門をはじめ、多くの方々と一緒に仕事ができるのもの楽しいです。

N.M

2020年に発売した精神神経領域の新製品に携わったときはやりがいを感じました。
工業化の最後の工程を担当し、各部署と連携しながらタイムスケジュールを作り込み、途中トラブルもありましたが、営業本部が要望する出荷期日に間に合わすことができたときは嬉しかったですね。

N.W

「製剤は生き物」と言われることがありますが、品質に影響を及ぼす因子はとても多い。
一見、通常どおりの製造方法で問題なく製造できた製品でも、稀にトラブルが発生します。
要因となり得る因子を粘り強く検証し、解決できたときもやりがいがありますね。

N.M

トラブルに関しては、製剤技術と連携して試験方法を考えたり、実験したりします。

N.M

各部門の連携って、本当にありがたいよね。

N.M

実際に手を動かし、実験が上手くいったときはうれしいですし、やりがいを感じます。
製剤や包装は設備も大がかりなので気軽にはできないと思いますが、試験は自分で完結できることも多いので、その点は魅力だと思います。

N.M

社内外問わず、いろいろな方と接する機会が多い仕事。
調整力やコミュニケーション能力を生かしながら、コーディネートする場面も。
難しいことも多いですが、案件が上手く進んだときはやりがいを感じます。

N.W

働き方(制度とオフについて)

どの会社にもワークライフバランス実現のための制度はあると思いますが、それを実際に使えるかどうかは別。当社は制度を取得しやすく、まわりの理解もあります。

N.M

確かに会社の制度が充実していて、働きやすいと思います。

N.M

現在、2歳と5歳の子供がいるので、業務軽減措置制度20%を使わせてもらっています。
とにかく時間がないので、在宅勤務で通勤時間が省略できるのも有難い選択肢です。やれることは直ぐやる。効率的にやることを心がけています。お二人は、何か制度、使いました?

N.M

※業務量を軽減して、仕事と育児の両立をサポートする制度。業務軽減は、10%または20%のいずれかを選択できる

配偶者出産育児休暇「育パパ休暇」を取得しました。
今年はちょうどリフレッシュ休暇を取得できる年。
コロナ禍の中ではありますが、状況が良くなれば家族で温泉旅行にいきたいな。

N.M

私も「育パパ休暇」を取得しましたし、現在は在宅勤務制度も活用しています。
去年取得できなかったリフレッシュ休暇を今年は取る予定です。
会社も有給休暇を「70%以上取得してください」と推進してくれていますね。

N.W

休暇は取得できても、今は子どもが小さいので、育児と家事でバタバタ。

N.M

実は、今、井戸やおくどさん(かまど)もある古民家再生を進めていて。「母屋」は大工さんに任せ、休日は子どもと一緒に「離れ」を直していて。まもなく住める状態に。

N.M

すごい! 素敵な個人宅を紹介する某テレビ番組に出演したりして。

N.M & N.W

楽しさ半分、忙しさ半分・・・でも、やっぱりものづくりは楽しい。

N.M

うちは、一番上の子がバスケットをやっているので、その子中心の休日です。
練習の送り迎えや試合に帯同など、親の役目はいろいろあります。

N.W

結局みんな、オフも忙しい!(笑)

N.M

これからについて

より一層、医薬品製造に関する知識経験を深め、この人に聞けば何でも知ってる、やってくれると頼ってもらえるような技術者になっていきたいと思っています。

N.M

生産本部から分析研究所に異動したことで、開発初期化合物の物性評価や分析法開発を学びました。自分の技術も磨かれましたし、流れを追って薬づくりを経験することができました。
これらの経験を生産本部での仕事に生かし、もっと広い視点でモノを見られるようにしていきたいと思っています。

N.M

包装の製造部門出身なので、製造目線での経験も生かしながら、包装技術を高めていきたいと思っています。
技術部門の知識や人脈を生かし、工場の中でも中心となる人材となれるよう頑張っていきたいと思います。

N.W

当社は住友グループの製薬企業として活動しています。
海外からみると、“住友”はネームバリューがあります。
海外を含む他社との協働の上でも、技術的な案件をリードしていけるようになりたいですね。

N.M

グローバル展開はどんどん進んでいます。
今、私が担当している品目は、海外で製造するので、毎週英語の会議があり、みんな英語で議論されています。
それについていけるように、会社の制度を利用して英会話をオンラインで受講中です。
これを機に、海外の製造委託先の仕事等も任せてもらえるようになりたいです。

N.M

MESSAGE 学生のみなさんへのメッセージ

  • 生産技術に興味のあるみなさん、製剤や医薬品の製造、開発については入社して学ぶ機会がたくさんあります。
    今目の前のことを大切にし、追究心を持って取り組む。そういう姿勢や経験は必ず未来に生きてくるので、失敗を恐れず何事にもチャレンジしてほしいと思います。一緒に、熱意をもってものづくりができるのを楽しみにしています。

  • 生産技術職ってどんな仕事をするのだろう? と思われるかもしれません。
    実際は開発後期から始まる、薬のライフサイクルを見守っていく、幅広くやりがいのある仕事です。
    研究からバトンを受け取り、それぞれが専門性を活かしつつ、生産部門一体となってものづくりに取り組む。その成果物が患者さんに届くのです。
    女性の技術職が活躍できる環境も整っていますので、ぜひ一緒に頑張りましょう!

  • 生産技術部は、生産本部の技術的中核組織として、工場と密接に関わりながらものづくりを推進していく魅力ある部門です。当社の国内の生産拠点は鈴鹿と大分の2カ所。
    私たちが勤務する鈴鹿は、モータースポーツの街というイメージですが、遊ぶところも海あり山ありで食べ物もおいしく良い場所です。仕事も生活も充実させることができる環境だと感じています。将来の自分をイメージしながら、悔いのない就職活動に励んでほしいと思います。

CROSS TALK クロストーク

  • 製品開発研究 座談会

    候補化合物にカタチを与え、安全で使いやすい医薬品として市場へ。

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    サイエンスの世界で戦い、その成果を社会へ。
    薬理研究者の取り組みを紹介します

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