社員紹介
もっと、楽しく!
海外の研究者と一緒に、
自由な発想で抗がん剤の研究に挑む
がん
がん創薬研究ユニット 創薬第1グループ
薬学研究科修了 2016年入社
2016年 がん創薬研究ユニット(旧がん創薬研究所)
中学生の頃、祖母をがんで亡くしたことをきっかけに、手術では治せない病気でも薬なら治せるのではないかと思い、薬学部に進学しました。
大学院でがん細胞の浸潤・転移における脂肪細胞分化関連因子の機能解析をする中で、抗がん剤の研究開発を行う住友ファーマ(旧:大日本住友製薬)と出会いました。
選考途中の先輩社員との座談会において、「思ったことは何でも最初からやればいいんだよ」と伺い、若手のうちから主体的に研究に取り組める環境があることに魅力を感じました。
また、自分のやりたいと思っていたがん領域での研究ができる(領域ごとの募集がある)ということで入社を決めました。
がん領域で初期段階のテーマを中心に複数のプロジェクトの薬理研究を担当しています。臨床移行と上市につながるデータを取得するために、戦略を立て、日々研究に取り組んでいます。
「合成致死」という遺伝子が二つ欠損したときに細胞が死に至る現象に着目し、有効性もありながら副作用の少ない薬を作ろうとしています。
データデザイン室※とも連携し、膨大な医療・文献データから必要なデータや情報を効率的に収集しながら進めています。また、アカデミアとの共同研究も精力的に取り組んでいます。細胞からモデル動物まで様々な実験を行っており、大学での基礎研究に近い雰囲気の研究も行っています。
※データサイエンエンスを駆使し、データドリブンな意思決定を推進する部署。
入社当初から関わっていた候補化合物が臨床移行した時です。
上市までには越えなければいけないハードルはまだあるものの、自分が関わったテーマの化合物が臨床試験に進むということは、研究者としては大きな一歩です。
また、米国の研究開発チームとの会議に参加することもあり、臨床試験の計画や研究の進め方について議論をします。日本と米国の臨床試験の進め方の違いについて学ぶことや研究について助言をもらうことも多く、若いうちにこのようなプロジェクトに参加できることにやりがいを感じています。
1つでも多くの医薬品を創出し、病気で苦しむ患者さんの治療に貢献したいというのが、研究者としての夢です。現在はメインのプロジェクトとは別に自らアイデアを出して新規テーマを立ち上げている最中です。
私の部署には、入社年次に関わらず、斬新なアイデアを受け入れ、一緒に検討してくれる先輩・仲間が多くいて、様々なことに挑戦しやすい環境です。これからも日々の研究にワクワクしながら、画期的な医薬品を創っていこうと思います。
- 09:30
- 出社、実験、メール対応
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- グループでのミーティング
- 15:00
- プロジェクトチームでのミーティング
- 16:00
- 実験
- 18:00
- 実験結果のまとめ、資料の作成
- 20:00
- 翌日の実験計画を立てる
- 20:30
- 帰宅
研究所にはいろいろな部活やサークルがあり、オフには、それぞれスポーツや趣味を楽しんでいます。私は学生のころから野球をしていたので、今でも会社の野球部で活動をしています。
最近は、同期の影響でゴルフを始めました。同期と一緒に、自然の中で距離を保ちながらラウンドを楽しんでいます。50代になってもホームラン打ちたいですし、ゴルフで80のスコアを切りたい!プライベートも充実させたいと思っています。

「もっと、楽しく!」
創薬研究をしていると困難なことや責任も増えてきますが、プレッシャーからは、いいものが生まれてこないと思っています。
アイデアを出し、仮説や計画を立てて手を動かす。上手くいくことをイメージし、ワクワクしながら楽しんでやる。その中から、よい結果が生まれてくると思います。
自分が携わった創薬の種が、医薬品として患者さんに届く日をイメージし、楽しみながら研究を進めています。