キャリア入社者インタビュー

情熱を持った仲間とともに
がん領域に新たな治療薬を

がん創薬研究ユニット
  • 前職
    米国アカデミア
    リサーチアソシエイト

研究の成果を薬というカタチに。
社会に貢献したいという思い

米国のアカデミアで「サイエンティフィックに新しくて面白い発見で成果を上げる」か
日本に戻り「これまでのがん研究を活かし、患者さんにとどく創薬で貢献する」か・・・

これまで、日本の大学の歯学研究科で教員として3年間口腔免疫の研究に従事。その後、渡米し、がんに関連する免疫学の研究を米国の大学で8年間行ってきました。アカデミックの研究はやりがいはあったのですが、社会に貢献できているという実感はもてませんでした。「企業でがん研究する道もあるのかな」と漠然と考えていたときに、当社が、がん免疫分野の研究職を募集しているのを見つけて応募しました。

現在、「がん創薬研究ユニット」で、がん免疫療法/がん分子標的治療分野の創薬研究を担当しています。がん領域は、精神神経領域、再生細胞分野とともに、住友ファーマの重点領域のひとつ。競争が激しいがん領域に特化し、革新的な創薬の上市を目指して研究開発を行うユニットです。
がん細胞のような異常な細胞は、基本的にはヒト本来の免疫機構で排除されるシステムになっているのですが、がん組織はそのシステムを突破してできてくるものが多くあります。そのようながん組織の中には、ホストの免疫を抑えてしまうような細胞が、がん細胞によって誘導されて生きていることがわかっています。
私の研究では、そのホストの免疫を抑えてしまうことでがん細胞の増殖を助けているような細胞を除去または形質転換することで、本来ヒトが持つ、がん細胞を探知して排除する免疫機構を誘導し、癌を治療するような薬の研究をしています。仕事熱心な仲間たちと一緒に、薬としての可能性を広げていけるよう、日々、研究に励んでいます。

薬理研究(がん)

日米の研究の架け橋となり、
創薬研究に貢献したい

アカデミアから当社に転職し、最初に感じたのは、研究の目的が変わったこと。企業のミッションは、患者さんに新しい治療薬や治療法を届けることであり、研究はそのためのものです。なんとなくイメージはしていましたが、「サイエンス」も「ビジネス感覚」も求められることに当初は戸惑いを感じました。
企業の研究者として「この研究が薬につながるか」を意識しながら、創薬研究の目的を達成できるよう努めています。

嬉しかったのは、「Science Forum」というアメリカの研究・開発部門と共同で行う大きな研究発表会で、口頭発表を任されたことです。自身が担当しているプロジェクトを日米の多数の研究員の中で発表し、質問も多数いただくことができ、ようやくキャリア採用としての責任を果たせた感じがしました。
アメリカでの学会には毎年必ず参加するようにしています。また、向こうでお世話になった教授には定期的に連絡を取ったり、最新のがん免疫の研究に関するニュース配信や論文のチェック等を毎日必ず行ったりしています。
こうした情報を社内に還元するとともに、日米の研究の架け橋になれるような、そういった仕事に生涯を通して携われればいいな、と思っています。

がん創薬は、世界中で研究が盛んな分野であり、国際的な競争も激しさを増しています。
様々なバックグラウンドを持った仲間や海外子会社、パートナー企業とともに、情熱をもってこの困難な道を進み、がんに苦しむ患者さんの治療に貢献したいと思っています。

薬理研究(がん)

メッセージ

当社は働き方や福利厚生が、とても充実しています。
給与体系や働き方がしっかりしていて、かつ融通が利く、という点は本当に助かっています。休日や有休もしっかり取得できますし、男性の育休を奨励してくれ、自分も実際取得しました。裁量労働制ですので、出勤や退勤にも融通が利き、やることをしっかりやれば本当に働きやすい環境にしてくれていると感じます。働きやすさは抜群。
もちろん、真摯に、熱心に研究を行える環境が整っていますので、当社のがん分野に、みなさんが今まで培ってこられた知見を貸していただければ・・・と思います。