世界中の患者さんを対象に新薬開発できる当社で
新たな一歩を踏み出したい
前職では、循環器領域の国内治験を中心に、臨床試験データの品質管理を行うデータマネジメント(DM)業務を行っていました。DMは、品質の確保されたデータを得るために、試験計画段階から、統計解析にデータを提供するまでの間のデータ処理の各段階でエラーの発生を制御・予防していく仕事です。自分が管理するデータが、最終的には医薬品の安全性・有効性評価のベースになるということに大きなやりがいを感じていました。しかし、入社時から携わっていた薬が承認され仕事が一区切り着いた頃、結婚も重なり、今後のキャリアビジョンについて考えるようになりました。
「これまで国内の治験を担当してきたけれど、グローバルというより大きな舞台で、新薬開発にチャレンジしたい」そう思い、転職を希望しました。
当社に興味をもったのは、研究開発の重点領域の一つとしてがん領域に力を入れていたこと、そしてグローバルな事業展開を行っており、世界中の患者さんを対象に新薬を提供していたことでした。また、年齢性別問わず活躍の機会があると聞き、難しい課題にチャレンジする中で、会社と共に自己も成長できるのではないかと感じ、入社しました。
転職後にまず驚いたのは、当社がワークライフバランスの実現に力を入れており、社員の仕事のやりがいや充実感、生活も含めた人生の質の向上を非常に大切にしているということです。テレワークや時差出勤といった職場環境の整備はもちろん、セミナーや開発本部内外のグループディスカッションを通して従業員一人ひとりがより良い働き方を考えられる環境がありました。自分らしく働ける環境の中で、しっかり成果を上げていこうと思いました。
新規システム導入やグローバル治験への挑戦。
困難を乗り越えた先にある達成感
IT技術の進化は日進月歩。近年、治験データ収集のツールも増えています。DM業務もクオリティを維持しながらも効率的にデータを収集していくために新しいものを取り入れていく必要があります。そこで、入社後、初めてDM主担当として任された試験では、治験データ収集のための新規システムを導入しました。システムは適切に活用するとデータの品質を向上させるだけでなく、スピードやコスト、業務効率等、あらゆる面で大きなメリットを享受できますが、運用を誤ると治験をより複雑なものにし、関係者全員の負担を増大させる諸刃の剣です。ナレッジがない中で、新規システム機能調査及びプロセスを含めた信頼性保証評価を行い、システムのメリットを最大限活かすために最適なデータ管理システムを構築していくのは時間との勝負でした。
さらに、構築にあたってはモニタリング部門を含む複数の社内部門、CRO(医薬品開発業務受託機関)、ITベンダー、デバイスレンタルベンダー等、たくさんの方々との協働が必要となりました。関係者が多い分、一つの作業が遅れると影響範囲が大きいため、スケジュールマネジメントに苦戦しましたが、苦労した分、試験をやり遂げた時には大きな達成感がありました。
目下の目標は、これから始まるグローバル治験を完遂すること。
私にとって初めてのグローバル治験となり、英語での交渉や使ったことのないシステムの導入、地域特有の規制や文化で戸惑いを感じることも多々あります。自身の知識、語学面の課題に直面しながら、その壁を一つずつ乗り越えている毎日です。その先には、今開発中の薬剤を世界中の患者さんに届けるという大きな夢があります。当社の2033年の目指す姿は、『グローバル・スペシャライズド・プレーヤー』。現在進行中のグローバル治験での経験を第一歩として、私自身も胸を張ってその一員だといえる人材になりたいと思っています。